カウアイレーン（2006年生、母シルバーレーン）

カウアイレーン（2006年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ハワイ『カウアイ島』の通り・路地」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したシルバーレーンが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地18戦5勝2着1回。2010年のクイーンステークス(牝G3)で3着に入った他、2010年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、パカパカファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、吉田千津によって3,675万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

10月12日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、ミクロコスモスにクビ差交わされて2着に惜敗した。

11月9日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳戦のパキスタン賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイティースルーに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2009年）

3月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって13着に敗れた。

8月30日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月25日、中5週で迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダイメイザバリヤルを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

11月29日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

4歳（2010年）

2月27日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクラバレットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月20日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月9日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の東京スマイルプレミアム（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るブレイブファイトを上がり1位の末脚で半馬身差し切って4勝目を挙げた。

8月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

11月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るアグネスワルツを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5勝目をゲットした。

5歳（2011年）

2月6日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

4月2日、中7週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（8戦3勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

5月15日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（9戦3勝）。17頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

8月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（10戦3勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

10月22日、中9週で迎えた18戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（11戦3勝）。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。