マザートウショウ（1990年生、母エイテイトウシヨウ）

マザートウショウ（1990年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイールハート（当時18歳）と交配したエイテイトウシヨウが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地17戦4勝。1992年の函館3歳ステークス(G3)に勝利した他、1993年のクイーンカップ(牝G3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

9月5日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 小雨/不良）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウトワダに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月27日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアンバーライオンに3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月1日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のオギサバンナに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

3歳（1993年）

1月31日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のグレイスナッキーに3馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをゲットした。

4月11日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5月8日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（1994年）

3月5日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、アメジストステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

4月3日、中3週で迎えた10戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦3勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた11戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山典弘騎手（9戦3勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

5月15日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で横山典弘騎手（10戦3勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

6月26日、中5週で迎えた13戦目は、白樺賞（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で横山典弘騎手（11戦3勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた14戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

8月7日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（12戦3勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

9月18日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月1日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた17戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（13戦3勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。