ノーモアスピーディ（1987年生、母ミスタイモア）

ノーモアスピーディ（1987年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時16歳）と交配したミスタイモアが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦2勝2着2回。1990年の京成杯(G3)に勝利した他、1991年の東京新聞杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

9月2日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 小雨/良）に出走。馬体重は438kg。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のリュウレデイに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月30日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサクラサエズリに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳400万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

12月2日、中5週で迎えた4戦目は、2歳オープンのすずかけステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず3着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で竹原啓二騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

3歳（1990年）

1月14日、中3週で迎えた6戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のホワイトストーンに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

3月25日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月27日、中8週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦1勝）。22頭立ての16番人気で21番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを21番手で通過。直線では上がり5位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に終わった。

11月11日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦1勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月2日、中2週で迎えた10戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田富男騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた11戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田富男騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4歳（1991年）

1月6日、中1週で迎えた12戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田富男騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた13戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で安田富男騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月11日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安田富男騎手（8戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

5歳（1992年）

1月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（9戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

1月25日、連闘で迎えた17戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（10戦1勝）。15頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた18戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（11戦1勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

2月29日、中2週で迎えた19戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したストライカーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

3月28日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月17日、中6週で迎えた21戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた22戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

8月9日、中7週で迎えた23戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（5戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

10月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた26戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（12戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

12月26日、連闘で迎えた27戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

6歳（1993年）

1月23日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた29戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（6戦0勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月13日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

7月25日、中5週で迎えた31戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（8戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた32戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井千明騎手（9戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。