サクラサエズリ（1987年生、母サリーナス）

サクラサエズリ（1987年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1989年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスアトランテイツク（当時7歳）と交配したサリーナスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着2回。1989年の朝日杯3歳ステークス(G1)で2着に入った他、1989年の京成杯3歳ステークス(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

境勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

6月18日、デビュー戦は小島太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた2戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ナエボオルフェに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月9日、中9週で迎えた3戦目は、木藤隆行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のミヤビスキーに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月30日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のノーモアスピーディに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

11月12日、中5週で迎えた5戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で木藤隆行騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のシュバリエに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月17日、中4週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で木藤隆行騎手（3戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナに立ち、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、アイネスフウジンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1990年）

1月5日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で木藤隆行騎手（4戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のナイキルージュに1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

1月28日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

3月18日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小島太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

10月14日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は木藤隆行騎手（5戦4勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（6戦4勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた13戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（5戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

4歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた15戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（6戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（7戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。