ゴールデンバローズ（2012年生、母マザーロシア）

ゴールデンバローズ（2012年2月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「黄金＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のTapit（当時11歳）と交配したマザーロシアが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦5勝2着2回、海外1戦0勝。2015年のUAEダービー(唖・G2)で3着に入った他、2015年のユニコーンステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

11月8日、デビュー戦はR.ムーア騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、ダッシングブレイズに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でR.ムーア騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモボアソルテに約15馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2015年）

1月31日、中9週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のノボバカラに3馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

2月22日、中2週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のイーデンホールに3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月28日、3歳G2のUAEダービー（アラブ首長国連邦・メイダンダート1900m）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はR.ムーア騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月9日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

11月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

4歳（2016年）

2月27日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

4月24日、中7週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月19日、中7週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したミュゼスルタンを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月14日、中7週で迎えた12戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5歳（2017年）

2月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のフィールザプリティに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

5月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のシャドウチェイサーに3馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

6月10日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

11月11日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

6歳（2018年）

1月21日、中9週で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

4月21日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月9日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

9月16日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

7歳（2019年）

1月4日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、大師オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るラブミークンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

2月20日、中6週で迎えた22戦目は、地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた23戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、隅田川オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月15日、中7週で迎えた24戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

6月19日、中4週で迎えた25戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

8月15日、中7週で迎えた26戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、ロードカナロア・プレミアム（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったオヤコダカにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

2019年9月12日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。