ノアウイニング（2006年生、母カチウマキャシー）

ノアウイニング（2006年5月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「家族名＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のクリプティックラスカル（当時11歳）と交配したカチウマキャシーが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は藤春修二。戦績は、中央平地21戦2勝2着2回。2009年の紅梅ステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤春修二から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、杉元四男によって157.5万円で落札された。

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月20日、デビュー戦は田中健騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は442kg。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったイセノスバルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びで猛進したが、勝ったシルクナデシコにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月31日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアマノシーザーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月7日、連闘で迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月26日、中6週で迎えた5戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は田中健騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた6戦目は、2歳500万下（京都芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた8戦目は、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中健騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

3歳（2009年）

1月18日、中3週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、3着を確保した。

2月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中健騎手（6戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコウユールージュを半馬身差し切って勝利を手に入れた。

3月21日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（7戦2勝）。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

10月24日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた12戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の会津特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着を確保した。

11月29日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい17着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

4歳（2010年）

1月23日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の知多特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田中健騎手（8戦2勝）。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

3月14日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（9戦2勝）。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい18着に終わった。

10月23日、約7か月半の休養明けで迎えた17戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田中健騎手（10戦2勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

5歳（2011年）

1月29日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の合馬特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田中健騎手（11戦2勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

3月6日、中4週で迎えた21戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。