インタートラスト（1993年生、母ケイシユウマドンナ）

インタートラスト（1993年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスラヴィック（当時6歳）と交配したケイシユウマドンナが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）インターナシヨナル牧場。戦績は、中央平地35戦4勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1998年のオホーツクハンデキャップ(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松田正弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

12月3日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

3歳（1996年）

1月5日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒシナタリーにクビ差届かず2着となった。

4歳（1997年）

1月27日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

2月8日、中1週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたマヤノプレイリー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

2月16日、連闘で迎えた6戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のシーアタックに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月9日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下の鳳来寺山特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧田和弥騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下の乗鞍特別（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4月27日、中4週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダンツファイトを3/4馬身振り切って2勝目をマークした。

5月18日、中2週で迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の有松特別（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のファビュレーションをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月29日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月13日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、ショウナンダンディにハナ差交わされて2着に甘んじた。

8月9日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

9月13日、連闘で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月19日、中4週で迎えた17戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた18戦目は、名古屋チャレンジカップ韋駄天賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた19戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の高砂特別（阪神ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は小池隆生騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

5歳（1998年）

1月17日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（5戦1勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく11着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（6戦1勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

7月12日、約5か月の休み明けで迎えた24戦目は、5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた25戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鶴見特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

8月23日、中3週で迎えた26戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた28戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトシマキバオーに1馬身1/4の差をつけて4勝目をゲットした。

10月11日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

11月29日、中6週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は植野貴也騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は菊地昇吾騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

6歳（1999年）

1月9日、中2週で迎えた32戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

2月13日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた33戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

3月7日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた34戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

4月25日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた35戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

5月23日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた36戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下のフィリピン・トロフィー（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。