アロマキャンドル（2005年生、母エアインセンス）

アロマキャンドル（2005年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アロマキャンドル」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時13歳）と交配したエアインセンスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦3勝。2007年のいちょうステークス(オープン)に勝利した他、2008年のスイートピーステークス(オープン牝)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

14歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、富田恭司によって440万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

8月26日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

9月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のショウカクに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月20日、中5週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスマイルジャックをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

12月2日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

3歳（2008年）

3月22日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のスペルバインドに1馬身半の差をつけて3勝目を収める

5月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

7月6日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

10月19日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず16着に終わった。

11月29日、中5週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では速い脚を使えず15着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた12戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

4歳（2009年）

2月14日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

5月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。

6月20日、中5週で迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず17着に終わった。

11月7日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた17戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

5歳（2010年）

1月9日、中6週で迎えた18戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。