サウスカップ（2014年生、母ブライアンマリア）

サウスカップ（2014年5月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「父名の一部＋カップ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時18歳）と交配したブライアンマリアが20歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業（株）那須野牧場。主な勝ち鞍は2019年の一般C2三四五。

経歴

デビュー前

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

2月26日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

6月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイトひまわり特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月20日、中5週で迎えた5戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

9月23日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

11月8日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

12月13日、中4週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた8戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2018年）

1月4日、中2週で迎えた9戦目は、一般C3四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のケンブリッジナインに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

1月31日、中3週で迎えた10戦目は、奇跡のSPAT4プレミアムポイント賞（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったウニヴェルソに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月3日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、一般C2八九（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペドラプレシオーザに4馬身の差をつけて制した。

5月14日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2三四（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスミトアンドチャーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って勝利をモノにする

6月12日、中3週で迎えた13戦目は、一般C1五六（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で御神本訓史騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月28日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、牝馬限定戦のつわぶき賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で御神本訓史騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2019年）

4月1日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、一般C2三四五（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で御神本訓史騎手（8戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のリベリュールを半馬身振り切って久しぶりの実戦を物にした。

5月14日、中5週で迎えた16戦目は、梓特別（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で御神本訓史騎手（9戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、一般C1五六（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で御神本訓史騎手（10戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

12月20日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のスノーホワイト賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。