マーチャンテイマー（2009年生、母マサコチャン）

マーチャンテイマー（2009年2月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名愛称＋調教者」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時11歳）と交配したマサコチャンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着4回、地方3戦0勝。2014年のブリーダーズゴールドカップ(牝Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月27日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

3歳（2012年）

1月15日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したトーアディアマンテを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、伸びてきたスピークソフトリー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

2月18日、中1週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のフーラブライドに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

5月5日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

8月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサナシオンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月2日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のレッドデセーオに1馬身1/4の差をつけて制した。

10月14日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴァンヌーヴォーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（8戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラフィングインメイに5馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

11月17日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2013年）

3月10日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（10戦3勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

6月15日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（11戦3勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の宮崎特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（12戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマヤノオントロジーをクビ差振り切って4勝目をゲットした。

8月24日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の釜山ステークス（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（13戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイシュバリエを3/4馬身振り切って5勝目を獲得した。

9月15日、中2週で迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（2014年）

7月13日、約10か月の休養明けで迎えた21戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（14戦5勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

12月21日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（15戦5勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

6歳（2015年）

1月11日、中2週で迎えた24戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

4月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。