ミヤマポピー（1985年生、母グリーンシヤトー）

ミヤマポピー（1985年5月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカブラヤオー（当時13歳）と交配したグリーンシヤトーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）錦野牧場。戦績は、中央平地14戦3勝2着3回。1988年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、1989年の京都記念(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田由太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

11月28日、デビュー戦は松田幸春騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のパッショネートに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月19日、中2週で迎えた2戦目は、3歳400万下のさざんか賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田幸春騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

3歳（1988年）

1月17日、中3週で迎えた3戦目は、4歳400万下の若菜賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田幸春騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

2月21日、中4週で迎えた4戦目は、4歳400万下のこぶし賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松田幸春騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシヨノロマンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

3月19日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下のさわらび賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松田幸春騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したリキアイノーザンを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上400万下の利尻特別（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松田幸春騎手（5戦1勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

8月14日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の北洋特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松田幸春騎手（6戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスピードハンターを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

9月17日、中4週で迎えた8戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の恵山特別（函館芝1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したマークラブにアタマ差届かず2着に甘んじた。

10月23日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松田幸春騎手（7戦2勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月13日、中2週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松田幸春騎手（8戦2勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシヨノロマンをハナ差振り切って中距離女王の称号を手に入れた。

4歳（1989年）

1月5日、中7週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田幸春騎手（9戦3勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、4着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松田幸春騎手（10戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月2日、中5週で迎えた13戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松田幸春騎手（11戦3勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松田幸春騎手（12戦3勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。