アンバープディング（1986年生、母ビバールクイン）

アンバープディング（1986年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシャダイ（当時9歳）と交配したビバールクインが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1990年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

1月16日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

1月22日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったモガミトウショウに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月18日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた5戦目は、長峰一弘騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた6戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたグンザンヤシマ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月15日、中9週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は長峰一弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長峰一弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

8月19日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で長峰一弘騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオンラインに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月9日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1000m 小雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で長峰一弘騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったセントローリィに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月24日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で長峰一弘騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月28日、中4週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で長峰一弘騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい7着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で長峰一弘騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入った。

12月16日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で長峰一弘騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4歳（1990年）

3月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で長峰一弘騎手（9戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

4月28日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で長峰一弘騎手（10戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサワヤカプリンセスを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

5月12日、中1週で迎えた17戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の日光特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた18戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったツジノロマンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月30日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のシュヌークに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月14日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

12月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は長峰一弘騎手（11戦2勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

5歳（1991年）

5月19日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた22戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長峰一弘騎手（12戦2勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

6月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は長峰一弘騎手（13戦2勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の弥彦特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で長峰一弘騎手（14戦2勝）。12頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた26戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

8月31日、中4週で迎えた27戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスプライトパッサーと並んで2着同着となった。

10月19日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。