リョウウン（2008年生、母マジックリボン）

リョウウン（2008年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「良運」。毛色は鹿毛。種牡馬のバゴ（当時7歳）と交配したマジックリボンが16歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は吉田牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方21戦3勝2着3回。2010年の’10ゴールドジュニアーに勝利した他、2010年のハイセイコー記念(S2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、吉田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、渡辺千鶴によって588万円で落札された。

山浦武厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2010年）

8月11日、デビュー戦は山田信大騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、速いペースで集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のライトトラップに約15馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

8月29日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦のはやぶさ特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの’10ゴールドジュニアー（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴーディーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

10月23日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦2勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた5戦目は、2歳S2のハイセイコー記念（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったセルサスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月15日、中4週で迎えた6戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（5戦2勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

3歳（2011年）

1月12日、中3週で迎えた7戦目は、3歳S3のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田信大騎手（6戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

2月17日、中4週で迎えた8戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの’11雲取賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したファジュルにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月18日、中8週で迎えた9戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

4歳（2012年）

4月3日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた10戦目は、アンデルセン特別（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

4月24日、中2週で迎えた11戦目は、マルチスター特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチョウサンペガサスを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って久しぶりに美酒を浴びた。

5月22日、中3週で迎えた12戦目は、薫風賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたタケノショウリュウ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月21日、中3週で迎えた13戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の短夜特別（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

8月7日、中6週で迎えた14戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、’12 プラチナカップ（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

12月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた15戦目は、一陽特別（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

12月21日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、サンタクロース特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

5歳（2013年）

1月8日、中2週で迎えた17戦目は、初鷹スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（5戦1勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた18戦目は、浜風スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた19戦目は、山本聡紀騎手を鞍上に迎えて、紅梅賞（大井ダート1200m 雪/重）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

6月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、麻綿原特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

7月16日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、ハンデ戦の薄暮スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた22戦目は、ガーナ共和国盃（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。