ウインスペンサー（2004年生、母サンフラワーガール）

ウインスペンサー（2004年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋イギリスの哲学者名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時6歳）と交配したサンフラワーガールが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）丸幸小林牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着3回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2008年のムーンライトハンデキャップ(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額3,800万円（9.5万×400口）で一口馬主が募集された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月19日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 小雨/良）に出走。馬体重は512kg。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったコスモグルミットに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2007年）

4月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月26日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったスーパーレインボーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6月23日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーホウアタックに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月11日、中6週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の久留米特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

9月9日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

4歳（2008年）

1月5日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

3月15日、中9週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月23日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、グッドフロマージュに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

5月18日、中7週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のコウエイマーブルに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上500万下の若戸特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のカシノマイケルを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

9月14日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のハンドレッドスコアをクビ差振り切って4勝目をマークした。

11月24日、中7週で迎えた16戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた17戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

5歳（2009年）

5月2日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて17着に終わった。

7月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた20戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず18着に終わった。

10月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦3勝）。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた22戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

6歳（2010年）

3月14日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、南井大志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月16日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

7月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に終わった。