ゴールデンチェリー（1994年生、母A Kiss for Luck）

ゴールデンチェリー（1994年5月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のCrafty Prospector（当時15歳）と交配したA Kiss for Luckが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦5勝2着2回、地方12戦2勝2着1回。2000年のクラスターカップ(G3)に勝利した他、2000年の北海道スプリントカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

10月5日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のエイシンビンセンスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月2日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオープニングテーマに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月7日、中2週で迎えた5戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

12月14日、連闘で迎えた6戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3歳（1997年）

2月1日、中6週で迎えた7戦目は、4歳500万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモグローリーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3月8日、中4週で迎えた8戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフェミニンタッチに7馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月6日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4月20日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

11月2日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサウンドカスケードに5馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

11月23日、中2週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサクラシーキングに2馬身半の差をつけて制した。

12月6日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4歳（1998年）

6月21日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg絞って迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

7月19日、中3週で迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、KBC杯（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

8月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の花見小路ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。

9月5日、中1週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のレイズスズランを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

9月12日、連闘で迎えた18戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた19戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、神無月ステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた21戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

5歳（1999年）

2月6日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

10月2日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた25戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

12月10日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ターコイズオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったアイリッシュパークから半馬身差の2着に敗北した。

6歳（2000年）

1月2日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ地方重賞の新春グランプリ（中京(地)ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のマルタカフブキに5馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

1月19日、中1週で迎えた28戦目は、ガーネットオープン（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月16日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞の梅見月杯（名古屋ダート1800m 雪/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月1日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞のマイル争覇（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田稔騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた31戦目は、G3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田稔騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。7着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた32戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた33戦目は、G3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた34戦目は、G3の北海道スプリントカップ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（7戦1勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。3着を確保した。

8月16日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るアブクマレディーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

9月27日、中5週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた36戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（9戦2勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

11月12日、中6週で迎えた37戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田稔騎手（10戦2勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

12月31日、中6週で迎えた38戦目は、ハンデ地方重賞の名古屋記念（中京(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田稔騎手（11戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。9着に敗れた。