テンザントパーズ（1991年生、母テンザンタカネ）

テンザントパーズ（1991年4月17日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時15歳）と交配したテンザンタカネが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地16戦3勝、地方9戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は1994年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

10月16日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた2戦目は、内田国夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

11月21日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンキョウイットーを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1994年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下の若菜賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり16着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下の寒桜賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に敗れた。

5月1日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた8戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を使えず3着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月9日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のレッドソングに3馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

7月23日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

9月18日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は松永昌博騎手（7戦2勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスイフトスプラウトをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（1995年）

8月13日、約11か月の休み明けで迎えた14戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（8戦3勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の河原町特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（9戦3勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

11月21日、中7週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた17戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、オリオン特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた18戦目は、あすなろ賞（金沢ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

12月12日、連闘で迎えた19戦目は、フェニックス特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（2戦0勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のタカオレディーに半馬身の差をつけて制した。

5歳（1996年）

4月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた20戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月6日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた21戦目は、加藤和義騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったアラタマウインザーから1馬身半差の2着となった。

10月21日、中1週で迎えた22戦目は、フェニックス特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和義騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったマグマアタッカーから1馬身差の2着となった。

11月3日、中1週で迎えた23戦目は、池田敦騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったリスクワッスルから1馬身半差の2着に敗北した。

11月18日、中1週で迎えた24戦目は、フェニックス特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で池田敦騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（1997年）

1月8日、中6週で迎えた25戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で池田敦騎手（2戦0勝）。5頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。