ハートオブアシティ（2018年生、母トレラピッド）

ハートオブアシティ（2018年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「都心」。毛色は青鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時17歳）と交配したトレラピッドが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森田直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

9月27日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったノースブリッジに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月18日、中2週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサトノスカイターフに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月12日、中7週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのエリカ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

3歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

2月14日、中5週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

3月20日、中4週で迎えた6戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

4月4日、中1週で迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

5月8日、中4週で迎えた8戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（中京芝2200m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

6月19日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

8月28日、中9週で迎えた10戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月24日、中7週で迎えた11戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

12月19日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

4歳（2022年）

3月19日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシテフローラルにハナ差届かず2着に惜敗した。

4月16日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラスの尖閣湾特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るピナを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って久々に勝ち星を挙げた。

6月12日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの常滑特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したウインリブルマンに3/4馬身届かず2着となった。

9月11日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヴェルザスカをクビ差振り切って制した。

11月12日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの岸和田ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に終わった。

12月25日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（3戦2勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

5歳（2023年）

1月7日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

4月9日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの競馬法100周年記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったセイウンハーデスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

4月29日、中2週で迎えた22戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

8月13日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月15日、中4週で迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスの大原ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦0勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に終わった。

11月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

6歳（2024年）

1月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた27戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの舞鶴ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

3月23日、中7週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた28戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 雨/重）に出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月5日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のジューンヨシツネに5馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

6月29日、中7週で迎えた30戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。