スラップスティック（2013年生、母ムレイニー）

スラップスティック（2013年2月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「喜劇のスタイルの一種」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時13歳）と交配したムレイニーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。主な勝ち鞍は2017年の3歳以上C1-7。

経歴

デビュー前

当歳のとき、シンボリ牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、市川真奈美によって840万円で落札された。

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

1月10日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

3月5日、中7週で迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

5月14日、中9週で迎えた3戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

8月14日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月27日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

10月2日、中4週で迎えた6戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり16着に終わった。

11月12日、中5週で迎えた7戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 12（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のランドオブホープに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月3日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で児島真二騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシングンアルテミスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月24日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で児島真二騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアマラントカットを豪脚で半馬身差し切って断トツの支持に応えた。

4歳（2017年）

1月9日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で児島真二騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアスクノメガミを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

1月22日、中1週で迎えた11戦目は、早緑月特選（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で児島真二騎手（4戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したエイシンミナミナに半馬身届かず2着に敗北した。

2月4日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上C1-7（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で児島真二騎手（5戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はシャンスキーと並んで1着同着となった。

3月12日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、菜の花賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で児島真二騎手（6戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた14戦目は、春蘭賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で児島真二騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したウイントゥヘヴンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月22日、中2週で迎えた15戦目は、麗春賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で児島真二騎手（8戦5勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた16戦目は、立夏賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で児島真二騎手（9戦5勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた17戦目は、ハナミズキ賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で児島真二騎手（10戦5勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた18戦目は、ハマナス賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で児島真二騎手（11戦5勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

6月20日、中1週で迎えた19戦目は、紫陽花賞（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は13戦連続で児島真二騎手（12戦5勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた20戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、クロサギ賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた21戦目は、ブッポウソウ賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は児島真二騎手（13戦5勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた22戦目は、秋風月賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で児島真二騎手（14戦5勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

10月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、博多和牛杯（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で児島真二騎手（15戦5勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月26日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で児島真二騎手（16戦5勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた25戦目は、山口以和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた26戦目は、サンクスカップ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は児島真二騎手（17戦5勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったゼットラックに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月24日、中3週で迎えた27戦目は、クリスマスイブ賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山口以和騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2018年）

1月8日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は児島真二騎手（18戦5勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた29戦目は、アプローズカップ（佐賀ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で児島真二騎手（19戦5勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた30戦目は、ヒヤシンス賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で児島真二騎手（20戦5勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。