センリョウヤクシャ（1986年生、母ヨドセンリヨウ）

センリョウヤクシャ（1986年5月28日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時15歳）と交配したヨドセンリヨウが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦6勝2着3回。1990年の阪急杯(ハンデG3)に勝利した他、1990年のスワンステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

庄野穂積厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

12月3日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のモガミショーウンを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

3歳（1989年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、シンタダシに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

1月20日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下の白梅賞（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（1990年）

3月11日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のナカトップスターに3馬身半の差をつけて休養明けの一戦を制した。

3月24日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のタニノセブンツーに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

4月15日、中2週で迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンウイザードをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月13日、中3週で迎えた8戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は河内洋騎手（6戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るホリノライデンを上がり3位の末脚で半馬身差し切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

7月8日、中4週で迎えた10戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（7戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

9月9日、中8週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたエーコーシーザー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月6日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（8戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエーコーシーザーをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

10月28日、中2週で迎えた13戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（1991年）

9月8日、約10か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（9戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

10月5日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（10戦5勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた16戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

6歳（1992年）

2月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたメイショウマキーナ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月1日、中2週で迎えた18戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。