オーガスタムーン（2002年生、母リトルロマンス）

オーガスタムーン（2002年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「オーガスタ（地名）の月」。毛色は鹿毛。種牡馬のエブロス（当時16歳）と交配したリトルロマンスが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）様似共栄牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方22戦5勝2着11回。主な勝ち鞍は2008年の一般B9。

経歴

デビュー前

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

5月28日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

7月23日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

9月10日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

10月30日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

4歳（2006年）

1月11日、中9週で迎えた5戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、佳奈記念笠松競馬に福よ来い（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ニッシンナイナーに交わされて3馬身差の2着となった。

1月27日、中1週で迎えた6戦目は、斉藤祐3才誕生日記念（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、オグリソナタに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

2月10日、中1週で迎えた7戦目は、一般C14（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ビッグニュースにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

3月7日、中3週で迎えた8戦目は、一般C15（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダイヤポラリスに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月7日、中3週で迎えた9戦目は、一般C10（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビッグニュースに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月27日、中2週で迎えた10戦目は、チューリップ特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したシーズハイエストを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

5月18日、中2週で迎えた11戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で向山牧騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシャンデーヒーローに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月15日、中3週で迎えた12戦目は、紅ばら特別（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で向山牧騎手（7戦3勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、セイヴィアにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた13戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で向山牧騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゲキシンに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月19日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた14戦目は、伊勢菊特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で向山牧騎手（9戦4勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

12月16日、中7週で迎えた15戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

5歳（2007年）

2月17日、中8週で迎えた16戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

3月24日、中4週で迎えた17戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた18戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

8月5日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

11月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

12月30日、中4週で迎えた21戦目は、一般B8 C3（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は向山牧騎手（10戦4勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

6歳（2008年）

1月10日、中1週で迎えた22戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（11戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったエイシンボンテンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中1週で迎えた23戦目は、倉山湊成二歳記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（12戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた24戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、一般B11 C3（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったメモリーストームに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、桃花特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は向山牧騎手（13戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、コパノライジンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中4週で迎えた26戦目は、一般B9 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（14戦4勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったエイワンスターに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4月24日、中2週で迎えた27戦目は、一般C2（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（15戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったサイキョウキロクに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中2週で迎えた28戦目は、一般C2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（16戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた29戦目は、一般C2（笠松ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（17戦4勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月11日、中5週で迎えた30戦目は、御岳特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（18戦4勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた31戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、飛水峡特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったストライクリッチに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月17日、中2週で迎えた32戦目は、一般B9（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（19戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るフィールドヘネシーを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。