マルブツランナー（2003年生、母ロンドンチェルシー）

マルブツランナー（2003年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋走者」。毛色は栗毛。種牡馬のラムタラ（当時11歳）と交配したロンドンチェルシーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は松田憲一。戦績は、中央平地29戦2勝2着2回、地方10戦4勝。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月16日、デビュー戦は荻野要騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で荻野要騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野要騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月4日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野要騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では弾けるように疾駆したが、スギノベラージオに交わされて3馬身差の2着となった。

12月17日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で荻野要騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

3歳（2006年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で荻野要騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で荻野要騎手（6戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マルタカタキオンに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で荻野要騎手（7戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

4月1日、中6週で迎えた9戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出し、4着に入った。

4月29日、中3週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた12戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサンライズヴァトーに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月8日、中2週で迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のウルフボーイをクビ差振り切って優勝

8月6日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

11月4日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた16戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月9日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

12月23日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4歳（2007年）

1月8日、中1週で迎えた19戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた20戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

2月3日、連闘で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

8月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の久留米特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた23戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月7日、中7週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた24戦目は、安房峠特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンダイオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

12月23日、中6週で迎えた25戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

5歳（2008年）

1月12日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。

3月23日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず15着に終わった。

3月30日、連闘で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

6歳（2009年）

2月22日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

3月14日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

5月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、小谷周平騎手を鞍上に迎えて、丹波茶特別（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

6月10日、中1週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた32戦目は、4歳以上A2一（姫路ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷周平騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヒストリーを半馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

7月1日、中2週で迎えた33戦目は、3歳以上A2（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小谷周平騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月21日、中2週で迎えた34戦目は、「近江牛」特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小谷周平騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた35戦目は、デカンショ特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で小谷周平騎手（4戦1勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

9月15日、中5週で迎えた36戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、近畿畜産特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のエグザルトを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月12日、中3週で迎えた37戦目は、但馬牧場公園まきば杯（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小谷周平騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るソウルスクリームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて6勝目をゲットした。

7歳（2010年）

4月29日、約6か月半の休み明けで迎えた38戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷周平騎手（6戦2勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた39戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小谷周平騎手（7戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。