エフェクト（2012年生、母スペシャルビビー）

エフェクト（2012年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「効果、影響」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスクワートルスクワート（当時14歳）と交配したスペシャルビビーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は新保牧場。戦績は、中央平地16戦2勝、地方5戦0勝2着1回。2014年のひまわり賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、新保牧場から「九州1歳市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、新保牧場から「九州トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、山本武司によって324万円で落札された。

服部利之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月3日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 雨/重）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のグランデコマンドに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月30日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて18番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリノヤクマンに3馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

11月8日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦2勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月14日、中4週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

3歳（2015年）

1月18日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（3戦2勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（4戦2勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

3月15日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（5戦2勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（6戦2勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

5月17日、中5週で迎えた9戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分優作騎手（7戦2勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

4歳（2016年）

4月23日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で国分優作騎手（8戦2勝）。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず18着に終わった。

6月12日、中6週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

7月17日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

10月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた13戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飛翼特別（新潟芝1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。14着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（9戦2勝）。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（10戦2勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（11戦2勝）。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

5歳（2017年）

1月9日、中4週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた17戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、有明海特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、サプールに交わされて1馬身半差の2着となった。

1月28日、中2週で迎えた18戦目は、地方重賞の雷山賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

7月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた19戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の佐賀ヴィーナスカップ（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた20戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の大村湾賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

8月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、霧島賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。