キンショーウタヒメ（2015年生、母キンショーオトヒメ）

キンショーウタヒメ（2015年3月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋歌姫」。毛色は栗毛。種牡馬のメイショウボーラー（当時14歳）と交配したキンショーオトヒメが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は昭和牧場。主な勝ち鞍は2018年の3歳。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

3月4日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

5月12日、中6週で迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

6月10日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

8月4日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

9月28日、中7週で迎えた6戦目は、見越彬央騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り込んで、最後は2着のブラックブラックに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月26日、中3週で迎えた7戦目は、一般C2十一十二（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で見越彬央騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた8戦目は、一般C2六（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で見越彬央騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで踏ん張ったが、サクラゴーズアイに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中4週で迎えた9戦目は、なし・くり産地東松山賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で見越彬央騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

4歳（2019年）

1月29日、中4週で迎えた10戦目は、一般C2五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で見越彬央騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた11戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、越生梅林賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月26日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2五六（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた13戦目は、一般C2六七（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた14戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したストロングタッグを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

4月30日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2三四（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた16戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6月11日、中1週で迎えた17戦目は、夏椿特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

7月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、梔子特別（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（6戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

11月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg絞って迎えた19戦目は、高橋哲也騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた20戦目は、彩の国たまご賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（7戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた21戦目は、ぶらっとときがわへ賞（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（8戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、アイマックスに半馬身交わされて2着となった。

5歳（2020年）

1月17日、中3週で迎えた22戦目は、一般C3一二（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（9戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

2月21日、中4週で迎えた23戦目は、一般C3一二（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（10戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

3月27日、中4週で迎えた24戦目は、一般C3一（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（11戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

4月24日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた25戦目は、一般C3一二（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山崎誠士騎手（12戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

8月14日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったゲオグラフィアに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月25日、中5週で迎えた27戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 雨/重）に出走。鞍上は見越彬央騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアクアインモータルに2馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

10月19日、中2週で迎えた28戦目は、山林堂信彦騎手を鞍上に迎えて、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 雨/重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のヘデラに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月25日、中4週で迎えた29戦目は、埼玉県畜産技術振興会長賞（浦和ダート800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山林堂信彦騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた30戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、滑川ため池いっぱい谷津田米賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6歳（2021年）

2月2日、中5週で迎えた31戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/重）に出走。鞍上は山林堂信彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

4月1日、中7週で迎えた32戦目は、一般C3三四（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山林堂信彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。