ダノンファスト（2017年生、母ダンスファンタジア）

ダノンファスト（2017年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+最速の走りを期待して」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時16歳）と交配したダンスファンタジアが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2021年の福島民友カップ(オープン)に勝利した他、2022年の福島民友カップ(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ダノックスによって9,936万円で落札された。

菊沢隆徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

11月3日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

12月7日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2020年）

1月19日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のディーエスプルーフに約13馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

2月15日、中3週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテーオーケインズにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月19日、中8週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るキタノオクトパスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月17日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したデュードヴァンにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月12日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの天の川賞（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のブラックヘイローに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月21日、中9週で迎えた8戦目は、3歳G2の朝日杯セントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

11月8日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの錦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたサトノギャロス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月5日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北総ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で横山典弘騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカナシバリを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

4歳（2021年）

3月7日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

9月19日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

11月21日、中8週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るアイオライトを圧倒的な末脚で半馬身差し切って5勝目をマークした。

5歳（2022年）

1月9日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

3月6日、中7週で迎えた16戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

5月1日、中4週で迎えた18戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

7月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

9月18日、中7週で迎えた20戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず12着に終わった。

11月20日、中8週で迎えた21戦目は、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

12月10日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

6歳（2023年）

1月15日、中4週で迎えた23戦目は、門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/重）に60kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で菊沢一樹騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢一樹騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢一樹騎手（5戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

9月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菊沢一樹騎手（6戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

11月19日、中8週で迎えた27戦目は、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で菊沢一樹騎手（7戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

7歳（2024年）

11月30日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた28戦目は、小杉亮騎手を鞍上に迎えて、一般C2-2（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた29戦目は、多田羅誠也騎手を鞍上に迎えて、一般C2-2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。