デンコウグラス（2003年生、母タイアカデミー）

デンコウグラス（2003年5月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時8歳）と交配したタイアカデミーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地22戦4勝。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

7月23日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

3歳（2006年）

5月7日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

6月11日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

7月2日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で畑端省吾騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のグリューエントをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

7月15日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で畑端省吾騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダブルアップに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月19日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の大濠特別（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で畑端省吾騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

4歳（2007年）

1月7日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で畑端省吾騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で畑端省吾騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

6月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

7月28日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

11月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のパレスルビーに3馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月8日、中1週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

12月16日、連闘で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は畑端省吾騎手（6戦2勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

5歳（2008年）

1月20日、中4週で迎えた15戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のエクセル博多開設記念（小倉芝1200m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。端を取り切り、かなりのハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて18着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた16戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

4月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は畑端省吾騎手（7戦2勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。10着に終わった。

8月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は畑端省吾騎手（8戦2勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた20戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、6着を確保した。

9月15日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた22戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けて、最後は2着のアナモリをクビ差振り切って勝利を手に入れた。