デンバーテソーロ（2016年生、母Cloud of Smoke）

デンバーテソーロ（2016年2月20日）は、カナダで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アメリカの都市名＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のViolence（当時6歳）と交配したCloud of Smokeが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地4戦1勝2着1回、地方2戦0勝2着1回。2018年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)で3着に入った他、2018年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月17日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったカルリーノにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスマートスリロスを異次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月16日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。でレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したアークヴィグラスにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月28日、中5週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

3歳（2019年）

1月26日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

3月10日、中5週で迎えた8戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

6月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清里特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月21日、中3週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの尾頭橋特別（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアスクハードスパンをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

9月21日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

12月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの三河ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

4歳（2020年）

2月9日、中7週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

4月5日、中7週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

6月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

2020年6月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月24日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、武蔵野オープン（大井ダート1400m 雨/重）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はマースインディと並んで2着同着となった。

10月6日、中1週で迎えた17戦目は、オクトーバー賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったシャインヴィットゥに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月22日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦のけやき賞（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで崩れずに走り抜いたが、抜け出したプレシャスエースを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2021年）

3月30日、約5か月半の休養明けで迎えた19戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の’21 ティアラカップ（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

2021年9月3日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。