シンエンペラー（2021年生、母Starlet’s Sister）

シンエンペラー（2021年4月30日）は、フランスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「真の皇帝、新しい皇帝」。毛色は栗毛。種牡馬のSiyouni（当時14歳）と交配したStarlet's Sisterが13歳のときに産んだ仔が本馬である。2024年のジャパンカップ(G1)で2着に入った他、2023年のホープフルステークス(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

11月4日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー東京（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のトゥルーサクセサーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプレリュードシチーを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月28日、中4週で迎えた3戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたレガレイラ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2024年）

3月3日、中8週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したコスモキュランダを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月14日、中5週で迎えた5戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月26日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

11月24日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はドゥレッツァと並んで2着同着となった。