ファストソレル（2014年生、母ファストカラー）

ファストソレル（2014年2月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「速い栗毛の馬」。毛色は栗毛。種牡馬のタートルボウル（当時12歳）と交配したファストカラーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は有限会社エスティファーム。主な勝ち鞍は2019年の憲法記念日特別(一般B3四)。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

6月19日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、サトノクロノスに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

7月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2017年）

1月15日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

5月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに24kg増やして迎えた4戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインベスト特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

6月15日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のあじさい特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、パフュームクラスタに3/4馬身交わされて2着となった。

7月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦のあさがお特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のプリモに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月24日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、一般C1五（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエメラルムサシに2馬身の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

12月21日、中3週で迎えた8戦目は、葉牡丹特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

4歳（2018年）

2月16日、中7週で迎えた9戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、紅梅特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたソラリス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3月23日、中4週で迎えた10戦目は、幸手市観光協会会長賞（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のサクセスコードに2馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

4月22日、中3週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた11戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた12戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は山田敬士騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

7月14日、中5週で迎えた14戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

9月5日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、爽秋特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

5歳（2019年）

3月28日、約7か月の休み明けで迎えた16戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、爽春特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた17戦目は、憲法記念日特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のスミトアンドチャーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月28日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた18戦目は、大福山特別（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に終わった。

11月4日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦の岩手競馬特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

6歳（2020年）

1月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のセレーネー賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた21戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、向春特別（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた22戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、仙酔峡特別（佐賀ダート900m 晴/不良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた23戦目は、御船山特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は竹吉徹騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた24戦目は、パフューム賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で竹吉徹騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた25戦目は、ネモフィラ賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で竹吉徹騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた26戦目は、ジェイド賞（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で竹吉徹騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って6着に終わった。

5月16日、連闘で迎えた27戦目は、あやめ特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で竹吉徹騎手（5戦0勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた28戦目は、クレマチス賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で竹吉徹騎手（6戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月14日、連闘で迎えた29戦目は、あじさい特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

2021年10月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。