ネフェルメモリー（2006年生、母ケイアイメモリー）

ネフェルメモリー（2006年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「美しい（古代エジプト語）＋思い出」。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時19歳）と交配したケイアイメモリーが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は村上牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方9戦7勝。2009年の東京プリンセス賞(牝S1)に勝利した他、2009年の桜花賞(牝S1)を制する活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

米川昇厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

5月21日、デビュー戦は井上俊彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/重）に出走。馬体重は446kg。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のネオヴェリーベリーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月24日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのアグネスフライト賞（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のモエレピンクレディに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月8日、中1週で迎えた3戦目は、川島雅人騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のアンペアに半馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

7月26日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は井上俊彦騎手（2戦2勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

9月18日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のモエレオンリーワンに2馬身の差をつけて4勝目をゲットした。

12月31日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクラフィンライデンに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3歳（2009年）

3月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモエレエターナルに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月14日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のモエレエターナルに3馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月3日、中2週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

4歳（2010年）

3月3日、約9か月の休み明けで迎えた10戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、S3の東京スプリング盃（大井ダート1400m 晴/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。