ナリタカービン（2006年生、母センボンザクラ）

ナリタカービン（2006年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋小銃」。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時16歳）と交配したセンボンザクラが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着3回、地方1戦0勝。2008年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、オースミによって1,942.5万円で落札された。

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

9月14日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は494kg。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、レッドジールにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月18日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のケイアイゲンブに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月27日、中5週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた4戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2009年）

2月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ワンダーアキュートにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4月18日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、スマートタイタンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月9日、中2週で迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナムラカイシュウを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って断然人気に応えた。

10月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

4歳（2010年）

10月3日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のパシコジュリエに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

10月24日、中2週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5歳（2011年）

3月20日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の錦江湾特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月9日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

8月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宮崎特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6歳（2012年）

4月28日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた17戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。