フクノファイン（2001年生、母フクサンリリー）

フクノファイン（2001年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「福の＋素晴らしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時8歳）と交配したフクサンリリーが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）林農場。戦績は、中央平地35戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

嶋田潤厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

7月12日、デビュー戦は嶋田高宏騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

9月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた4戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、最後はヨイチサウスと並んで4着同着となった。

11月8日、中2週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大庭和弥騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコスモミッドウェイに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

11月23日、中1週で迎えた7戦目は、2歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大庭和弥騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

3歳（2004年）

3月14日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大庭和弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で大庭和弥騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

5月9日、中4週で迎えた10戦目は、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で大庭和弥騎手（6戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月22日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で大庭和弥騎手（7戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた12戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のキャメロンガールに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月16日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は嶋田高宏騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

11月20日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず14着に終わった。

4歳（2005年）

5月14日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大庭和弥騎手（8戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（9戦1勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大庭和弥騎手（10戦1勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

8月6日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったガッテンワンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月20日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るミハルザクラを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って3勝目をつかんだ。

9月18日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中剛騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5歳（2006年）

2月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中剛騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中剛騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中剛騎手（7戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中剛騎手（8戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず7着に終わった。

10月15日、約6か月の休み明けで迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田中剛騎手（9戦1勝）。17頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた30戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（10戦1勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

6歳（2007年）

4月21日、約5か月の休み明けで迎えた32戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（11戦1勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた33戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（12戦1勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

7歳（2008年）

3月16日、約10か月の休養明けで迎えた35戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。