テーオーステルス（2019年生、母エーシンエムディー）

テーオーステルス（2019年2月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+軍事技術名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時7歳）と交配したエーシンエムディーが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。2024年のすばるステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、栄進堂から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、小笹公也によって2,310万円で落札された。

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月18日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は530kg。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2022年）

1月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のデルマシルフに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月13日、中9週で迎えた3戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったドンフランキーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のチェイスザドリームに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月19日、中7週で迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

9月18日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月19日、中8週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムアトムをクビ差振り切って優勝

4歳（2023年）

1月5日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの門松ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

1月14日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの遠江ステークス（中京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

5月14日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

6月25日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの花のみちステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

9月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのオークランドサラブレッドレーシングトロフィー（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたメイショウミツヤス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月1日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月29日、中3週で馬体重を前走から22kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの秋嶺ステークス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの西陣ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタマモダイジョッキをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

5歳（2024年）

1月7日、中6週で迎えた17戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスマートフォルスを3/4馬身振り切って5勝目を手にした。

3月9日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。