パレスレディー（2001年生、母ミスルピナス）

パレスレディー（2001年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋貴婦人」。毛色は鹿毛。種牡馬のシャンハイ（当時12歳）と交配したミスルピナスが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は安達洋生。戦績は、中央平地27戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、安達洋生から「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

小島貞博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

10月11日、デビュー戦は佐久間寛志騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は470kg。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた2戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したセレンディピティーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

11月22日、中3週で迎えた3戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったビッグジェムに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

3歳（2004年）

7月11日、約7か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したセフティパラダイスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

7月24日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のピアチェモルトに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（2005年）

4月9日、約8か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

5月14日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたハニーハント決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月19日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた9戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

8月7日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（5戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るケイアイカールトンを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って2勝目をマークした。

5歳（2006年）

1月14日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田嶋翔騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月8日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田嶋翔騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

7月30日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月12日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

6歳（2007年）

2月18日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

3月24日、連闘で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

4月15日、中2週で迎えた20戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた21戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のカシノエスケイプをハナ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

7月15日、中8週で迎えた22戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（10戦1勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

9月8日、中5週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（11戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

10月6日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（12戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた26戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた27戦目は、仲田雅興騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。