ケイアイカールトン（2002年生、母Debit My Account）

ケイアイカールトン（2002年4月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のSaint Ballado（当時13歳）と交配したDebit My Accountが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦3勝2着4回、地方12戦2勝。主な勝ち鞍は2005年のハッピーエンドカップ(1000万下)。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

10月31日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は518kg。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

11月14日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シベリアンホビーに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

2月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のスマーティアイダホに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月27日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったエイシンニュートンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月7日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、パレスレディーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月21日、中1週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のフィールザビュウに1馬身1/4の差をつけてファンの期待に応えた。

10月22日、中8週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ヤマノルドルフにハナ差交わされて2着に甘んじた。

11月26日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のツタンカーメンに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

4月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

6月4日、中5週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

11月5日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月18日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

5歳（2007年）

1月6日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、かなりのハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

7月15日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。

12月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

6歳（2008年）

1月20日、中5週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

2月17日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

5月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から17kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦の皐月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた25戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、’08メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた26戦目は、武蔵野オープン（大井ダート1200m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

8月28日、中8週で迎えた27戦目は、阪上忠匡騎手を鞍上に迎えて、高原特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

9月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪上忠匡騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた29戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、絵馬特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のニッシングリンに2馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

10月31日、中1週で迎えた30戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は阪上忠匡騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた31戦目は、虎渓山特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪上忠匡騎手（3戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシルクチャンピオンに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月28日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた32戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で阪上忠匡騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

7歳（2009年）

1月12日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた33戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の睦月特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

4月30日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の卯月賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

8月7日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、山崎真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の葉月特別（浦和ダート1500m 雨/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。