ニシノマナムスメ（2004年生、母ニシノフラワー）

ニシノマナムスメ（2004年5月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋愛娘」。毛色は青鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したニシノフラワーが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着3回。2008年のマイラーズカップ(G2)で2着に入った他、2007年の愛知杯(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

12月9日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は444kg。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタガノグラマラスを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3歳（2007年）

1月14日、中4週で迎えた2戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったウオッカに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

7月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた5戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のブリオーサに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

10月14日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトップオブツヨシをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月10日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のザレマをクビ差振り切って雨下の大激戦を制した。

12月15日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったディアデラノビアにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

3月16日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

4月19日、中4週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したカンパニーにクビ差届かず2着となった。

5月18日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

6月8日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

10月19日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月20日、中6週で迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5歳（2009年）

2月1日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

5月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた20戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

5月30日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた21戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。