ハギノスイセイ（1988年生、母ハギノクイーン）

ハギノスイセイ（1988年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のハギノカムイオー（当時9歳）と交配したハギノクイーンが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村下明博。戦績は、中央平地26戦4勝2着5回、地方1戦0勝。1992年の京王杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

3月3日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカウントレスに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月31日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下のアザレア賞（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。0着に敗れた。

4月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたエスティーマ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、4歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったワイドダイオウをハナ差捉え切れず2着に甘んじた。

5月18日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下のこでまり賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

11月16日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したフレッシュサムを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

12月8日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の長篠特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフォーシュアーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利をモノにする

12月22日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4歳（1992年）

3月28日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したチャンネルフォーに半馬身届かず2着に敗北した。

4月25日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手（8戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のウィニンストリークをクビ差振り切って3勝目をマークした。

5月31日、中4週で迎えた11戦目は、垂水ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手（9戦3勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

7月11日、中5週で迎えた12戦目は、豊明市制20周年記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で須貝尚介騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で須貝尚介騎手（11戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワイエムタイホウに9馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

9月13日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は11戦連続で須貝尚介騎手（12戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のガッツで懸命に走り抜いたが、トシグリーンに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月10日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で須貝尚介騎手（13戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で須貝尚介騎手（14戦4勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

5歳（1993年）

2月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で須貝尚介騎手（15戦4勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で須貝尚介騎手（16戦4勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって13着に敗れた。

5月8日、中5週で迎えた19戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で須貝尚介騎手（17戦4勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月5日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で須貝尚介騎手（18戦4勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

7月18日、中5週で迎えた21戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は18戦連続で須貝尚介騎手（19戦4勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた22戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で須貝尚介騎手（20戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

8月15日、連闘で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は20戦連続で須貝尚介騎手（21戦4勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

6歳（1994年）

4月3日、約7か月半の休養明けで迎えた24戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で須貝尚介騎手（22戦4勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

5月7日、中4週で迎えた25戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

6月4日、中3週で迎えた26戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（23戦4勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

9月4日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、北村欣也騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。5頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。