トリノハナコ（1988年生、母ラツプタイム）

トリノハナコ（1988年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のキタノトウザイ（当時12歳）と交配したラツプタイムが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は鹿行牧場。戦績は、中央平地39戦4勝2着4回。1990年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

6月16日、デビュー戦は楠孝志騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京芝1000m 雨/不良）に出走。馬体重は408kg。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

7月7日、連闘で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で楠孝志騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったワークスバージョンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で楠孝志騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマスクメイクに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月14日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系3歳400万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で楠孝志騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコトブキアイホープを半馬身振り切って2勝目を収める

10月28日、中1週で迎えた6戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で楠孝志騎手（5戦2勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るワークスバージョンを鮮やかな末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

11月17日、中2週で迎えた7戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で楠孝志騎手（6戦3勝）。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず3着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた8戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で楠孝志騎手（7戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（1991年）

2月24日、中9週で迎えた9戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（小倉芝1800m 曇/重）に牝馬ながら52kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた10戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（小倉芝1200m 曇/重）に牝馬ながら51kgの斤量を背負って出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

7月27日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 小雨/不良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は楠孝志騎手（8戦3勝）。6頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず3着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（9戦3勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったミスターキャッシュを半馬身捉え切れず2着となった。

9月15日、中1週で迎えた14戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で楠孝志騎手（10戦3勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた15戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、常葉ステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

10月27日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島芝1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

11月9日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西園正都騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

4歳（1992年）

6月13日、約7か月の休み明けで迎えた18戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた19戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るタカラアタックを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

7月11日、中1週で迎えた20戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた21戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

8月29日、中4週で迎えた22戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上800万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

9月20日、中2週で迎えた23戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

10月10日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、保原ステークス（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。5頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

10月17日、連闘で迎えた25戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの三春ステークス（福島芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた26戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた27戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

5歳（1993年）

2月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は楠孝志騎手（11戦3勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

3月6日、連闘で迎えた29戦目は、アラ系4歳以上800万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は西園正都騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた30戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上800万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、5着に入り込んだ。

4月10日、中2週で迎えた31戦目は、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

4月24日、中1週で迎えた32戦目は、アラ系4歳以上800万下（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は西園正都騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったトウヤランナーに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

5月8日、中1週で迎えた33戦目は、アラ系4歳以上800万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月16日、連闘で迎えた34戦目は、アラ系4歳以上オープン（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西園正都騎手（6戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた35戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月7日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた37戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、逃げるトキノテンユウを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

9月4日、中1週で迎えた38戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた39戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。