モエレラッキー（2005年生、母フジノケーティング）

モエレラッキー（2005年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマジックマイルズ（当時20歳）と交配したフジノケーティングが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中村和夫。戦績は、地方24戦7勝2着2回。2008年の東京ダービー(S1)で2着に入った他、2009年の報知グランプリカップ(S3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、中村和夫から「ホッカイドウ競馬トレーディングセールサラブレッド競走馬」に上場されたが主取りとなった。

黒川武厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2007年）

9月6日、デビュー戦は井上俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 雨/稍重）に出走。馬体重は520kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のドリームハーバーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのファンタスティックライト賞（旭川ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のゼッタイヒルマンに3/4馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

10月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのアグネスタキオン・プレミアムI（旭川ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアグネスタキオン・プレミアムII（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

12月10日、中6週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロイヤルマコトクンを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って3勝目を掴み取った。

12月30日、中2週で迎えた6戦目は、2歳戦のジョッキーブログ賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、平均的なペースで一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

3歳（2008年）

1月14日、中1週で迎えた7戦目は、3歳戦のゆきやなぎ特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のカツコマに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月21日、中4週で迎えた8戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの’08雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた9戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた10戦目は、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴァイタルシーズに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月7日、中2週で迎えた11戦目は、3歳S3の東京湾カップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた12戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ドリームスカイにクビ差交わされて2着となった。

7月9日、中4週で迎えた13戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦1勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

10月15日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、S3の埼玉栄冠賞（浦和ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた15戦目は、Jpn1のJBCスプリント（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で張田京騎手（7戦1勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

12月10日、中4週で迎えた16戦目は、総の国オープン（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で張田京騎手（8戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のベルモントギルダーをクビ差振り切って6勝目をマークした。

12月31日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのゆりかもめオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で張田京騎手（9戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったロイヤルマコトクンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

2月4日、中4週で迎えた18戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で張田京騎手（10戦2勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクレイアートビュンを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月28日、約9か月の休み明けで迎えた19戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で張田京騎手（11戦3勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

12月2日、中4週で迎えた20戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり16着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた21戦目は、S3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は張田京騎手（12戦3勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

5歳（2010年）

1月28日、中4週で迎えた22戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（13戦3勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた23戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（14戦3勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

3月17日、中3週で迎えた24戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。