パノラマオー（1993年生、母ワイエムテスコ）

パノラマオー（1993年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時21歳）と交配したワイエムテスコが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河小林牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着3回、地方2戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1996年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

谷八郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

9月16日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 雨/重）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のように急駛したが、メイキングに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

11月4日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3歳（1996年）

4月20日、約5か月半の休み明けで迎えた5戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

8月31日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（7戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルカヒロを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

9月14日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

9月29日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（9戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を炸裂させて、最後は2着のシクレノンアルファに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月20日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（10戦2勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（11戦2勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の夙川特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で幸英明騎手（12戦2勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で幸英明騎手（13戦2勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

4歳（1997年）

2月1日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で幸英明騎手（14戦2勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で幸英明騎手（15戦2勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で幸英明騎手（16戦2勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は14戦連続で幸英明騎手（17戦2勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で幸英明騎手（18戦2勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したタニノタバスコにクビ差届かず2着となった。

4月12日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で幸英明騎手（19戦2勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

11月8日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の伊達特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（20戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、勝ったホクセツダンディーにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

5歳（1998年）

1月6日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（21戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

1月28日、中2週で迎えた27戦目は、睦月特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（22戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったプライスリーダーから2馬身差の2着に敗北した。

2月19日、中2週で迎えた28戦目は、名古屋チャレンジカップヴェスタ賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（23戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のスーパーペペに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

2月28日、連闘で迎えた29戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。