モスキャンピオン（2006年生、母マーズヴァイオレット）

モスキャンピオン（2006年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ナデシコ科の花の名前」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時8歳）と交配したマーズヴァイオレットが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方16戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2010年の一般C4。

経歴

デビュー前

岩元市三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月8日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

8月15日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

9月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

9月19日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月26日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、阪上忠匡騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた7戦目は、一般C16b（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阪上忠匡騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったジョイチャイルドに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

11月24日、中1週で迎えた8戦目は、一般C17（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で阪上忠匡騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のゴッドテンユウに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月17日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた9戦目は、新穂高特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で阪上忠匡騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

4歳（2010年）

1月8日、中2週で迎えた10戦目は、一般C13（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で阪上忠匡騎手（4戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカンシャクダマに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

1月20日、中1週で迎えた11戦目は、一般C12 15（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で阪上忠匡騎手（5戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヘイワノイノリを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月12日、中2週で迎えた12戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、バレンタイン特別（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

3月12日、中3週で迎えた13戦目は、笠松の癒し隊パクじぃ杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は阪上忠匡騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したカンシャクダマを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月7日、中3週で迎えた14戦目は、一般C6（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪上忠匡騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のエフケーウインズをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

4月30日、中2週で迎えた15戦目は、C級チャンピオン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阪上忠匡騎手（8戦4勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた16戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったシルシにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5月27日、中1週で迎えた17戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るピーチパトラを次元の違う末脚で半馬身差し切って断トツ人気に応えた。

6月10日、中1週で迎えた18戦目は、白ばら特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

7月9日、中3週で迎えた19戦目は、一般B7 C3（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた20戦目は、納涼賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤友則騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、エイコウトップに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月19日、中3週で迎えた21戦目は、一般C2（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤友則騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月24日、中8週で迎えた22戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた23戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた24戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

5歳（2011年）

1月16日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

2月26日、中5週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は平野優騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。