タフグレイス（1996年生、母システィーナ）

タフグレイス（1996年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時13歳）と交配したシスティーナが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤川ファーム。戦績は、中央平地28戦5勝2着5回。2002年の中山金杯(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稗田研二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

12月6日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタヤスメロディに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1999年）

1月16日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

2月21日、中4週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月26日、中4週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のクールダウンをハナ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

4歳（2000年）

1月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、最後はニシノモナリザと並んで3着同着となった。

2月6日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びで驀進したが、勝ったニホンピロタイラにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のイイデハヤヒメに2馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

3月18日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のターフジーニアスに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

4月9日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

6月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

7月16日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で勝浦正樹騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月13日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で勝浦正樹騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

9月30日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（8戦2勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたダイナミックウイン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月19日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の香取特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（10戦2勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したシンボリオレゴンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

5歳（2001年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた22戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の節分賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。

3月4日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の両国特別（中山芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のグロリアスドータに2馬身半の差をつけて制した。

4月15日、中5週で迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマコトタイタンに2馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

5月13日、中3週で迎えた25戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に敗れた。

11月10日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

6歳（2002年）

1月5日、中4週で迎えた28戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（東京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたビッグゴールド決め手に屈してハナ差の2着となった。