ザムーン（2005年生、母ガルザール）

ザムーン（2005年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「月」。毛色は鹿毛。種牡馬のムーンバラッド（当時6歳）と交配したガルザールが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大北牧場。戦績は、中央平地9戦1勝、中央障害2戦0勝、地方12戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大北牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

松永康利厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

12月22日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3歳（2008年）

3月30日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のケイアイガルチを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月26日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

5月25日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦1勝）。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

12月14日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

4歳（2009年）

1月13日、中3週で迎えた6戦目は、マルチビクトリー特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

4月26日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

8月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

9月12日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、3歳以上500万下の飛翼特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。10着に終わった。

11月22日、中9週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

5歳（2010年）

1月23日、中8週で迎えた11戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。13着に終わった。

3月20日、中7週で迎えた12戦目は、加藤士津八騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月4日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C3-10（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネギュゼルに3馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月11日、連闘で迎えた14戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のクオリティブレンドに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月2日、中2週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、一般C3-6（高知ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた16戦目は、初音ミク生誕祭特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月28日、連闘で迎えた17戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスイセンキョウに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月4日、連闘で迎えた18戦目は、一般C3-4（高知ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヒロノジャクソンに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月17日、中1週で迎えた19戦目は、自由民権板垣退助特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（4戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、プラウドメアリーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

10月2日、中1週で迎えた20戦目は、土佐はし拳特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（5戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスキマチェリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

10月23日、中2週で迎えた21戦目は、梼原維新の門特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（6戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

10月30日、連闘で迎えた22戦目は、ようこそ綾仁先生特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で赤岡修次騎手（7戦5勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリワードタルカンに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月5日、中4週で迎えた23戦目は、室戸ジオパーク特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で赤岡修次騎手（8戦6勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。