マンハッタンカフェ（1998年生、母サトルチェンジ）

マンハッタンカフェ（1998年3月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。2002年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したサトルチェンジが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地11戦6勝、海外1戦0勝。2001年の有馬記念(G1)に勝利した他、2002年の天皇賞（春）(G1)を制するなど、G1級競走3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、関口房朗によって1億3,650万円で落札された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

1月29日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のイサオヒートに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月4日、中2週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に終わった。

4月7日、中4週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

8月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から46kg戻して迎えた5戦目は、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシュプリンゲンに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月26日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトーセンサンダーをクビ差振り切って順当に勝利した。

9月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

10月21日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（5戦3勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルデスポットを強烈な末脚で半馬身差し切って最後の一冠を掴み取った。

12月23日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のアメリカンボスに1馬身1/4の差をつけてグランプリホースの称号を獲得した。

4歳（2002年）

3月23日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（7戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

4月28日、中4週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（8戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジャングルポケットをクビ差振り切って最強ステイヤーの称号を獲得した。

10月6日、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（9戦6勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。13着に敗れた。