タマモワカサマ（2012年生、母ヒトリムスメ）

タマモワカサマ（2012年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋若様。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時11歳）と交配したヒトリムスメが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠伊藤牧場。2018年の春麗ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)に勝利した他、2017年の牛若丸ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

10月19日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったブルドッグボスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月2日、中1週で迎えた2戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカジノプレイヤーをアタマ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2015年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

3月15日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では出色の末脚を披露したが、4着に終わった。

5月2日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって13着に敗れた。

8月2日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

8月23日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

12月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

4歳（2016年）

1月17日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

6月12日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

7月9日、中3週で迎えた16戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着に入った。

8月7日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイゴマサムネをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

8月20日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

9月25日、中4週で迎えた19戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウオトコギに3馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

5歳（2017年）

1月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったクリノダイコクテンからクビ差の2着に甘んじた。

2月19日、中2週で迎えた21戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で平沢健治騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（2018年）

2月12日、約12か月の休み明けで迎えた22戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で平沢健治騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のリスヴェリアートに2馬身半の差をつけて久々の一戦を制した。

7月28日、約5か月半の休養明けで迎えた23戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で平沢健治騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で平沢健治騎手（5戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。