ワンダークレイモア（2019年生、母カネトシキフジン）

ワンダークレイモア（2019年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+剣の一種」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のザファクター（当時11歳）と交配したカネトシキフジンが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高昭牧場。主な勝ち鞍は2023年の4歳以上C3一。

経歴

デビュー前

当歳のとき、高昭牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月20日、デビュー戦は長岡禎仁騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた2戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

11月27日、中5週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月5日、連闘で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したウォームライトを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

3歳（2022年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月27日、連闘で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

6月19日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入った。

7月16日、中3週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（6戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

8月28日、中5週で迎えた10戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

10月5日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、井上幹太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた12戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート820m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったフィオリーカズマに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上C1 C2（園田ダート820m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で廣瀬航騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったナリタブルホークに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月1日、中2週で迎えた14戦目は、大柿一真騎手を鞍上に迎えて、デージー賞（園田ダート820m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた15戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

4歳（2023年）

3月30日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は廣瀬航騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデイジーフラッシュに約10馬身の大差をつけて待望の初白星を挙げた。

4月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で廣瀬航騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のムーンガーデンに8馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月4日、中2週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた18戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で廣瀬航騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンユカラに8馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月26日、中2週で迎えた19戦目は、ツツジ賞（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で廣瀬航騎手（5戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、イーシャに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。