アグネスティンクル（2007年生、母Morning Devotion）

アグネスティンクル（2007年3月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋光輝く」。毛色は栗毛。種牡馬のGiant's Causeway（当時10歳）と交配したMorning Devotionが26歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地36戦1勝2着1回、地方4戦2勝。2009年の芙蓉ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月6日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るケイエスケイトを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月3日、中3週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

12月6日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

3歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

1月31日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

3月21日、中6週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた8戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

5月15日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルカリバーンを差し切れず、2馬身差の2着となった。

6月5日、中2週で迎えた10戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

7月3日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の豊中特別（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

8月4日、中4週で迎えた12戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、アルファルド特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のプライムパレスに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月4日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

10月16日、中5週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず13着に終わった。

11月20日、中4週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた16戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

4歳（2011年）

1月5日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

2月6日、中4週で迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4月10日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

6月18日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

8月7日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、3歳以上500万下の小郡特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、6着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた23戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

11月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、マルチフェイス特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るホクトを次元の違う末脚で半馬身差し切って3勝目を手中に収めた。

12月18日、中3週で迎えた25戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

5歳（2012年）

4月14日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

7月15日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

9月16日、中8週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の大須特別（中京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

6歳（2013年）

1月19日、中5週で迎えた30戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

3月9日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

12月21日、約9か月半の休み明けで迎えた33戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

7歳（2014年）

1月19日、中3週で迎えた34戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

2月1日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた35戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

2月18日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた36戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

3月22日、中4週で迎えた37戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小林徹弥騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

3月29日、連闘で迎えた38戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

5月7日、中5週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた39戦目は、小谷周平騎手を鞍上に迎えて、おゝ浜のポン酢特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月22日、中1週で迎えた40戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、武徳特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。