ファインメモリー（2004年生、母ライトウインズ）

ファインメモリー（2004年2月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「素晴しい思い出」。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時12歳）と交配したライトウインズが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方26戦7勝2着5回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上A3一。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額1,200万円（12万×100口）で一口馬主が募集された。

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

5月20日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は476kg。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい17着に敗れた。

6月9日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

6月30日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

8月4日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた5戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

11月14日、中6週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D6一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、レゼルブにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

11月29日、中1週で迎えた8戦目は、安原勝久騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D5三（園田ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったカネトシソレイユにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

12月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上D3四（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は木村健騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウコンボイに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月30日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上D2三（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシルクイシュタールに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

1月9日、中0週で迎えた11戦目は、4歳以上D4二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上D2二（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（4戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るワイカラーズを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

2月22日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上C7一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るブラックアンタレスを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月14日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上C4一（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で木村健騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月26日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、4歳以上C4一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で木村健騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のロゴスに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月15日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で木村健騎手（8戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のナムラマッハをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月7日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上B3一（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で木村健騎手（9戦5勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のパパノエルをアタマ差振り切ってファンの支持に応えた。

5月22日、中1週で迎えた18戦目は、サントリーザ・プレミアム・モルツカップ（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で木村健騎手（10戦6勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で木村健騎手（11戦6勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したキングケイザンオーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

7月3日、中3週で迎えた20戦目は、さよう特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で木村健騎手（12戦6勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

7月21日、中2週で迎えた21戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1二（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた22戦目は、楽天競馬特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（13戦6勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月2日、中2週で迎えた23戦目は、夢千代特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（14戦6勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、ホクセツコマチに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月16日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上A3一（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（15戦6勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチャーミーエリに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月13日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上A3二（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（16戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた26戦目は、川西源氏特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（17戦7勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

11月25日、中3週で迎えた27戦目は、スポニチなにわ賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2009年）

5月7日、約5か月半の休み明けで迎えた28戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた29戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、さよう特別（姫路ダート1500m 雨/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上B1 B2（姫路ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

7月9日、中3週で迎えた31戦目は、寺地誠一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で寺地誠一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。