トムアウトランダー（2005年生、母ホッカイアレス）

トムアウトランダー（2005年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋遠く未知な地へ向かう冒険者」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時21歳）と交配したホッカイアレスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）庄野牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

佐藤吉勝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

2月4日、デビュー戦は石神深一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

6月8日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したエビスオールを差し切れず、1馬身差の2着となった。

6月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、勝ったヒロノグレガに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月20日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスペシャルハートを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月16日、中3週で迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず13着に終わった。

11月23日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

4歳（2009年）

1月5日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリーズレセプションに4馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

6月27日、中9週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したエビスオールに3/4馬身届かず2着となった。

7月18日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月13日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったドスライスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月4日、中2週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したパーフェクトケンに半馬身届かず2着に敗北した。

11月1日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

12月20日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、勝ったセイウンアスランにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2010年）

1月9日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、フサイチコウキにクビ差交わされて2着に甘んじた。

1月23日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーシンリードオーを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2月28日、中4週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では生来の勝負根性でどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月17日、中6週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず13着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた22戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

9月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（10戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

10月10日、中3週で迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

12月11日、中8週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（11戦1勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

6歳（2011年）

1月8日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

2月27日、中6週で迎えた27戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。