ナムラフドウ（1993年生、母アローハネムーン）

ナムラフドウ（1993年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のオサイチジョージ（当時7歳）と交配したアローハネムーンが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は山下勉。戦績は、中央平地17戦4勝2着4回、地方3戦1勝。主な勝ち鞍は1997年の欅ステークス(ハンデ)。

経歴

デビュー前

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

10月14日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は472kg。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ザリーナに交わされて2馬身差の2着となった。

10月29日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

12月3日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったテイエムバクシンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月24日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のユウキツバサオーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1996年）

1月5日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林徹弥騎手（5戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で小林徹弥騎手（6戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

6月2日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、4歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は8戦連続で小林徹弥騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

6月15日、中1週で迎えた9戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

7月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下の露草賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

9月7日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったメイショウスパートにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

4歳（1997年）

3月9日、約6か月の休養明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた12戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のミナミノシェーバーを半馬身振り切って久しぶりの実戦を物にした。

3月23日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小林徹弥騎手（8戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったテイエムナイスガイに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月26日、中4週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は本田優騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のバーナードスターを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5月24日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の欅ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小林徹弥騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトピカルコレクターを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

6月15日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（10戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月10日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（11戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5歳（1998年）

5月24日、約9か月半の休養明けで迎えた18戦目は、中島洋三騎手を鞍上に迎えて、高岳特設（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた19戦目は、火の国賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中島洋三騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月12日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた20戦目は、高岳特設（荒尾ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で中島洋三騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のシンコウストロングに2馬身の差をつけて優勝