ゼンノルジェロ（2008年生、母フサイチエアデール）

ゼンノルジェロ（2008年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋イタリアの叙事詩に登場する勇士名」。毛色は青毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時9歳）と交配したフサイチエアデールが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年のカウントダウンステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、大迫久美子によって1億500万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3歳（2011年）

2月13日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

5月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のローザディアマントに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2012年）

10月28日、約17か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

5歳（2013年）

1月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg絞って迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

4月6日、中7週で迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアシュヴィンを3/4馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

5月25日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウヤタロウをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

8月31日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

9月28日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

12月1日、中8週で迎えた13戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2013ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

6歳（2014年）

4月20日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた15戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

7月12日、中8週で迎えた16戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（福島芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

8月16日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったアドマイヤギャランに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月28日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

12月28日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のカウントダウンステークス（阪神芝2000m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミヤジタイガを半馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

7歳（2015年）

1月18日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

3月1日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

7月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

8月9日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦1勝）。17頭立ての13番人気で大外17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた24戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（8戦1勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。